どうかてい

なぜ…どうして…

記事公開日: 2016/11/18 最終更新日: 2017/07/09

なぜ…どうして…

出典:HAVAHART

10月某日の土曜日。
その日は夜になっても比較的暖かく、気持ちがいい日でした。

「久々に遠出したいなぁ」という衝動に無性にかられ、
すでに時間は21時を回っていましたが、伊豆の方まで走りに行ったろと思いついてしまい、
衝動を抑えられなかった私は、伊東に住む友人宅へ向う事に。
高速を使って早く行ってもいいけど、下道で寄道しながら走るのも楽しそうだ…!

後半は山道を通るつもりなので、防寒具は持っていた方が良さそう!
下は平気でも、上はかなり温度が下がるので、ちょっと暑いかな?くらいの装備を持って行ったほうが無難ですね。

ということでちょっと疲れていたけれど、ワクワクしながら出発!
深夜の道は空いていて気持ちいいぜ!



…ただ、この時…これから直面する苦難を知る由もなく………

出発から友人宅到着までは約4時間くらいと予想。
出発前のコンビニで。

まずは467号線を通って江ノ島方面に向かい、134号線へと合流します。
この道は昼間はすごく混むんです。。深夜は驚くほど快適。めちゃ早ですね。

早くも134へ入り、湘南に到着。途中、ちがさき丸の看板の前で。
ここは日中は釣りをする方で賑わっていますね。

そのまま134号を小田原方面へ。
出発からだいたい1時間半ほどで箱根到着。

昭和8年創建の老舗旅館「萬寿福」の前で一枚。
この旅館泊まったことないけど、見た目すごく好きです。
この辺りは雰囲気のある建物が多くていいですね。

そしてしばらく進み、箱根ターンパイクへ。
走り屋対策のため、夜は封鎖されてて入れません。知ってはいましたが、なんとなく行きたくて…笑
街灯がほぼないので、あたりは真っ暗です。自販機前にでっかい蜘蛛がいてびっくりしたな…

この時点で午後11時くらい。下道でしたが空いていたおかげで疲れはそれほどでもないです。
目的地の伊東までは、海沿いの135号を通っておけばすんなりつくのですが、
峠を愛する男としては、伊豆スカイラインを通らない選択肢はねぇ!!
ターンパイクの代わりに、箱根新道を進みます。

箱根新道はこの時間はトラックばかりなんですね。
なんか高速走っているイメージ強いけど、山も超えるんだなぁ。
どんどんと標高が上がってくのですが、案の定かなり冷えてきました。しかも想像以上に…
やばいな…と思いつつ進みます。。

なんとか箱根新道を抜けて、伊豆スカイラインの熱海入口へ。
しかし寒すぎるぞ。。。
道路脇に止めて、防寒具を着込む。準備はしていきましたが、軽装気味だったので、ちょっと足りなかったか。。
その時に見えてた夜景がすごく綺麗でした。

伊豆スカイラインは冷川を抜けて、そのまま伊東市街地へ向かいます。

時刻は12時を回り、亀石峠到着。冷川までもう少しや!

深夜のスカイラインは、ガラガラで、たまに走り屋らしき車とすれ違うくらい。
しかし楽しい!やっぱり来てよかった。
静まり返った森に野生動物の声が微かに聞こえて、怖いような神聖なような、妙な雰囲気が好きです。

しばらくすると道路脇にお尻がチラリ。鹿さんでした。
このあたりは鹿が多いと聞いていたので気をつけねば、、、
いつもより慎重に運転しないと。。。

最初に鹿を見てから3つ目くらいの左カーブ。
出口の方に視線を向けて走っていると、道路左の木陰から頭だけ覗かせた鹿が。

「やっぱ多いんだな…」と思いつつ鹿を見ると目がバチッとあったかと思うと、
何を思ったか、そのまま道路へ突進してくるではありませんか。。

「このタイミングで飛び出してくるんかい!」っと思った時にはすでに遅し。50cm先に白く照らされた胴体が。。。
メーターは見てなかったですが、感覚的には50kmくらいは出ちゃってたかなぁ。。

その瞬間のことはうろ覚えですが、結果から考えて、右によけようとして反対車線に出たが、避けられず正面衝突。
「ドフッ」っという鈍い音とともに、車体がめちゃくちゃ揺れて、頭真っ白に…
奇跡的に転ばずにすんだようで、そのまま惰性で走り続ける。。

★★★

感じた衝撃から、「これは死んだな…」と、、、、
次に左太ももから下全体に痛みが…
今思うと、その場ですぐ止れば良かったのですが、衝撃で頭真っ白だったので、惰性で進みながら、状況確認。
「ともかくバイクは動いているからよかった」
「右ウインカーが折れてるな。。」
「足は痛いが折れてはいなそう」
「鹿、どうしよう。。。」

。。。

結局衝突から1つカーブを抜けたところで冷静になり、路肩に止めてバイクを降りる。
この時、寒さからか、パニックからかわからないですが、体がブルブル震えていました。

「ともかくまずは鹿を見に行かねば…」
痛い足を引きずり、抜けたカーブを戻る。

恐る恐るカーブを抜けて、ぶつかった箇所へ。
でも、どこを見ても鹿はいませんでした…

結構な衝撃でしたが、生きてたんですね。。ごめんよ鹿さん、、
しかし、足が痛い。。。引きずりながら戻る。次はバイクのダメージを確認や。。。

ラジエターからはボタボタとクーラントが漏れている。
うわ、、、もう動かせない事が確定。。。

今度は前に回って確認。ヘッドライトはなんとか無事みたい。
左からぶつかったが、なぜか右ウインカーが破損。
フロントフェンダーには亀裂が入り、そこに生々しく鹿の毛が挟まっていました。

「うーん、ともかく安全な場所に移動せねば…」
暗闇の中、カーブの先に止めているのは危険すぎる…たまたま車が一台入るくらいの砂利スペースがあったので、そこに移動。

入っていた任意保険の電話番号を探し出し、電話。
チューリッヒのバイク保険で、確かレッカー100kmまでは無料だったはず。
この時深夜1時くらいで、結構な山の上でしたが、運良く電話は繋がりました。
いやーほんと保険入っててよかった。。

レッカー手配終了。場所も場所、時間も時間だし、来るのに1時間ほどかかるとの事でした。
その後、行く予定だった友人にTEL。ほんと心配おかけして申し訳なかった…

やっと冷静になり、静かな山の中で、今後の事を考える。。。
「ラジエターは交換かな。。。」
「なんで無茶な遠出しちゃったんだろう…」
「修理代やばそうだな。。。。」
めくるめく心の声。。。
そして、
「なぜ、、、どうして飛び出してきてしまったんだ。。。」

本当に不思議だったし、どうしても悔しかったので、色々調べてみました。
どうやら二つの説があるみたいです。
①ヘッドライトに照らされると、視界が真っ白になり、恐怖で走り出す。
②目が合うと敵意を持ち突進してくる。

うーん、ただ、youtubeで鹿にぶつかってしまった動画もちらほらあるのですが、
昼間でも突っ込んできてますので、②の説が有望かと。。(みたい方は「deer crash」で検索)

しかも9月から11月は繁殖期だそうで、よく道路を横断するのだとか。。。
だとすると納得かも。
さらに、レッカーの運転手さんに聞いた話では、伊豆スカイライン付近の鹿ハンターが減ってしまっているらしく、
鹿の数自体も増えてしまっているとの事。
よって9月-11月のスカイラインはマジで気をつけましょう。。。

そんな感じで呆然としていると、そこに一台の車が、、、
「どうしたの?大丈夫??」
なんと気さくな兄貴風の方が、心配して声をかけてくれました(汗)

しばらく話していたのですが、その方もバイクが好きで、スピードスターに乗っているのだそう。
「これはバイク乗りとしては堪らない状況だと思って、声かけちゃったよ」
なんとお優しい方。。。あの時には本当にありがとうございました。
今思うと連絡先くらい聞いておけばよかったな。。。

破損したラジエーター。この時、パニックからまだ抜け出せていなかったせいか、全然ピントが合ってない。。笑。

ウインカーもこんな感じ。。。ヘッドライトも少しずれてますね。。

そんなこんなで、レッカー到着。時間は2時を回っていました。。こんな時間にマジすいません。。。

手際よく乗せられるモンスターさん。
なんか以前べスパでもこんな絵見たことある。。。

レッカー以外で使える保険内容

これでバイクはOK。。次は俺を運ばないと。。どうしよう。。
レッカー100km無料の他に、いくつか保険がついています。
・帰宅費用全額補償
・その日に帰れない場合は、宿泊費1泊分無料

などなど。

お、すげーこんなに色々ついてるんだ。。。と思いきや上手く使えない。。。

まだ電車が動いていなかったので、ビジホにでも泊まって明日ゆっくり帰ろうかと考えましたが、
土曜夜のためか、どこも満室。。。。
結局5時ごろ動き出す始発を待って帰ることに…

また、帰りの交通費は無料とのことですが、
最も合理的と判断される手段しかダメとのことで、原則、電車・バスのみだそうです。
タクシーで帰れたら最高でしたが、さすがに聞けなかったな。。笑

結局レッカーしてくれた車に乗せていただき、
そのまま最寄りの駅(といってもかなり離れていましたが、、)まで送ってもらう事に。
これも原則レッカー車には乗ることはできないそうなのですが、状況が状況なため、特別に乗せてもらえるよう調整してもらえました。

朝の4時。JR三島駅にて。。。
出発当初はまさか電車で帰る事になるなんて夢にも思っておらず。。
そして眠い、、、眠すぎる、、、足痛い。。。

そして次は修理代がいくらになるか。。これからも恐怖体験は続くのだった。。。

よかった!と思ったらシェアしてね

4 Responses to “なぜ…どうして…”

  1. 藤原 吉章 より:

    大変でしたね〜・・・・お察しします。 でもお身体のダメージがそんなでもなくて良かったですね。 821が治ることを祈ってます。元気出してください^^

    • パタロウ パタロウ より:

      コメントありがとうございます!;;
      まさかまさかの展開でした。。こんなことってあるもんですね。。

  2. 風のささやき より:

    こんにちは。
    私も殆ど同じことを経験しました。様々なことが頭の中で駆け巡ります。(._.)

    • パタロウ パタロウ より:

      こんばんわ。
      そうですよね、、、なかなか危ない体験でしたので、今後は深夜の伊豆スカは控えたいと思います。

コメントを残す

※コメントは承認がおりてから掲載されます。